職務経歴書が書けなくて転職活動を始められないとき|まず1時間で下書きする手順
・職務経歴書は「下書き→直す」の2段階で作れば止まらない
・1時間を4つに分けて、白紙から下書きまで進める手順
・「書くことがない」と感じたときの言葉の見つけ方
転職したい気持ちはあるのに、職務経歴書の画面を開くと手が止まる。そのまま数週間たってしまう人は少なくありません。
止まる原因の多くは「最初から完成品を書こうとすること」です。この記事では、1時間で下書きまで進める手順を紹介します。
1. 書けない理由は「いきなり完成させようとする」から
2. 1時間で下書きを作る4ステップ
3. 「書くことがない」と感じたときの見つけ方
4. 下書きができたら、人に見てもらう
5. 手が止まりやすい3つの場面
6. まとめ
書けない理由は「いきなり完成させようとする」から
職務経歴書に法律で決まった書式はありません。ハローワークも複数の形式の見本を出していて、自分に合う形を選んでよい書類です。
それでも書けないのは、「何を書けば評価されるか」と「どう書けばきれいか」を同時に考えてしまうからです。2つを一度に考えると、どちらも決まらずに止まります。
ハローワーク梅田の案内では、会社が知りたいのは経歴そのものより「能力」だとして、職務経歴書を「職務能力書」のつもりで書くよう勧めています。つまり、立派な実績より「何ができる人か」が伝わればよいということです。
1時間で下書きを作る4ステップ
ステップ1(0〜15分):やってきた業務を全部書き出す
スマホのメモで構いません。入社してから担当した仕事を、思いつく順に箇条書きにします。「電話対応」「議事録づくり」のような小さな業務も、この段階では全部書きます。
思い出せないときは、カレンダー、送ったメール、日報、使っていたツールを見返すと出てきやすくなります。
ステップ2(15〜30分):数字と工夫を1つずつ足す
書き出した業務のうち、時間をかけたものを3〜5個選び、次の2つを足します。
- 数字:件数、人数、頻度、期間など(例:1日20件、5人のチーム、毎週)
- 工夫:自分なりに変えたこと(例:手順書を作った、確認の順番を変えた)
売上のような成果の数字がなくても大丈夫です。「どれくらいの量を、どう回していたか」が伝われば、仕事の規模が相手に見えます。
ただし、数字は思い出せる範囲の事実だけにしましょう。盛った数字は面接で深掘りされたときに答えられなくなります。
ステップ3(30〜45分):職務要約を3行で書く
職務経歴書の冒頭に置く、全体のまとめです。採用担当者が最初に読む部分なので、ここだけは先に形にしておくと気持ちが楽になります。次の型に当てはめるだけで十分です。
2行目:主に〇〇と〇〇を行い、〇〇を工夫してきた
3行目:この経験を活かして、〇〇の仕事に挑戦したい
ステップ4(45〜60分):ひな形に流し込む
ハローワークでは、職務経歴書の作成例(簡易形式・詳細形式・表形式など)を配布している所があります。転職サイトのひな形でも構いません。ステップ1〜3で出した材料を、項目ごとに貼り付けていきます。
この時点で文章がぎこちなくても問題ありません。「白紙ではない」状態を作ることが、この1時間のゴールです。
「書くことがない」と感じたときの見つけ方
入社1〜3年目だと「人に言えるような実績がない」と感じやすいものです。そんなときは、見方を変えると書けることが見つかります。
| こう感じたら | こう書き換える |
|---|---|
| 言われたことをやっていただけ | どんな業務を、どの頻度で、ミスなく続けたか |
| 目立った成果がない | 前任より早くなった・問い合わせが減ったなどの小さな変化 |
| 雑用ばかりだった | 周りが仕事をしやすくなるために何を整えたか |
| 仕事を言葉にできない | 同じ職業の一般的な仕事内容を参考に、自分がやった部分を選ぶ |
最後の「言葉にできない」場合は、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」が役に立ちます。職業ごとの仕事内容が紹介されているので、自分の仕事に近い職業を開き、使える言葉を拾ってみてください。
辞めたい理由をどう書くか迷う人は、第二新卒の転職の進め方で、退職理由を前向きに言い換える例をまとめています。
下書きができたら、人に見てもらう
自分で何度読み直しても、良し悪しはわかりにくいものです。下書きができた段階で、第三者に見てもらうのが近道です。
ハローワークの添削
ハローワークでは、応募書類の書き方の相談や添削を行っています。たとえばハローワーク梅田は、添削の相談を無料で受け付けており、利用には求職登録が必要と案内しています。受付時間や予約の要否は窓口ごとに違うので、近くのハローワークに確認してください。
転職エージェントの書類添削
在職中で平日に動きにくい人は、転職エージェントの書類添削を使う方法もあります。応募先に合わせた直し方を一緒に考えてもらえます。
まだ応募する気持ちが固まっていない人は、職務経歴を登録しておくだけのスカウト型サイトもあります。下書きをそのまま使えるので、書いたものが無駄になりません。
手が止まりやすい3つの場面
転職回数や在籍期間が短い
在籍期間が短いことは隠さず、そのまま書きます。そのうえで、短い期間でも任されていた業務と、そこで身についたことを具体的に書くと、読む側の印象が変わります。
応募先ごとに書き直すのが面倒
土台となる職務経歴は1つ作れば使い回せます。応募先ごとに変えるのは、職務要約の3行目と自己PRの一部だけで十分です。
書いているうちに辞めるか迷い始めた
書き出してみて「今の仕事で意外とできることがある」と気づくのは、悪いことではありません。下書きは転職しなくても無駄にならず、社内の評価面談などでも使えます。
まとめ
- 職務経歴書に決まった書式はない。完成品ではなく下書きから始める
- 1時間を「書き出す→数字を足す→要約3行→流し込む」に分ける
- 実績がないと感じたら、量・頻度・小さな工夫に目を向ける
- 下書きができたら、ハローワークやエージェントで添削を受ける
そもそも今転職すべきか迷っている人は、転職すべきか迷ったときの判断基準も参考にしてください。
自分がどの段階にいるのかを整理したい人は、転職すべきか診断で10問に答えてみてください。