生成AIで職務経歴書の下書きを作る手順|そのまま出さない3つの確認
まず職務要約3行だけ作るなら。職務要約ジェネレーター
職務経歴書の白紙を前に、生成AIで下書きを作ろうと考える人は増えています。言葉が出てこないときの手助けとしては便利です。
一方で、AIの文章をそのまま出すと、面接で自分の書類なのに説明できない、という困ったことが起きます。この記事では、AIを使う範囲と、出す前の確認を順番に整理します。
AIに任せる部分・任せない部分
職務経歴書の中身は「何をしてきたか」という事実です。事実はあなたしか知りません。AIが得意なのは、あなたが出した材料を読みやすい文章に並べ直すことです。
材料がまだ何もない人は、先に1時間で下書きを作る手順のステップ1〜2(業務の書き出しと数字の追加)だけ済ませてください。その箇条書きが、AIに渡す材料になります。
入力する前に伏せる情報
個人情報保護委員会は2023年6月の注意喚起で、一般の利用者に向けて次の点に気をつけるよう呼びかけています。
- 入力した個人情報が機械学習に使われることがあり、他の情報と結びついて、正確でない内容も含めて出力されるおそれがある
- 応答には不正確な内容が含まれることがある
- サービスの利用規約やプライバシーポリシーを確認し、入力する情報に応じて使うかどうかを判断する
職務経歴書の材料には、自分や他人の情報、勤め先の情報が混ざりやすいものです。入力する前に、次のように置き換えておくと安心です。
| 入力前に伏せる | 置き換え方の例 |
|---|---|
| 自分の氏名・住所・連絡先 | 入れない(最後に自分で書く) |
| 勤め先の会社名・部署名 | 「A社」「営業部」 |
| お客様・取引先の名前 | 「法人顧客」「取引先3社」 |
| 社外に出ていない数字や計画 | 入れない。公表されている範囲か、自分の作業量で表す |
会社によっては、業務の情報を外部のサービスに入力することを社内ルールで決めている場合があります。在職中の人は、就業規則や情報の扱いのルールも確かめておきましょう。
下書きを作る4ステップ
ステップ1:材料を箇条書きにする
担当した業務、頻度や件数、工夫したことを、伏せ字にしたうえで箇条書きにします。数字は思い出せる事実だけにします。
ステップ2:形式と字数を指定して頼む
何も指定しないと、立派すぎる言い回しになりがちです。次のように条件をはっきり書きます。
「足さないで」と書いておくのがポイントです。AIはそれらしい成果を補ってしまうことがあるためです。
ステップ3:職務内容と自己PRも同じように分けて頼む
全部を一度に頼むより、職務要約・職務内容・自己PRと項目ごとに頼む方が、どこを直せばいいか見えやすくなります。項目ごとの型は経験が浅い20代向けの職務経歴書の書き方を参考にしてください。
ステップ4:自分の言葉に直す
出てきた文章を声に出して読み、自分が普段使わない言葉は言い換えます。職務要約だけなら、職務要約ジェネレーターで型を出し、自分で書き換える方法もあります。
よくあるつまずき
どの会社にも当てはまる文章になる:材料が少ないと、AIは一般的な言葉で埋めます。「1日20件」「5人のチーム」のように、自分にしか書けない数字や場面を材料に1つ以上入れると、文章が具体的になります。
何度も作り直して終わらない:AIは頼むたびに違う文章を出します。良し悪しを比べ続けると時間だけがたつので、作り直しは2〜3回までと決め、あとは自分で直す方が早く進みます。
そのまま出さない3つの確認
下書きができたら、提出する前に必ず次の3つを見ます。
確認1:数字と経験は事実か
個人情報保護委員会の注意喚起にもあるとおり、AIの応答には不正確な内容が含まれることがあります。材料にない数字、関わっていないプロジェクト、持っていない資格が入っていないか、1文ずつ材料と照らし合わせます。事実と違う内容は、面接で深掘りされたときに答えられません。
確認2:面接で自分の言葉で説明できるか
面接官は書類に書かれたことを質問します。各項目について「具体的には?」と聞かれたら、30秒で例を話せるかを試してください。話せない文は、言葉が自分のものになっていないサインです。短期離職などで深掘りされやすい人は、短期離職をした人の面接対策もあわせて準備しておくと安心です。
確認3:応募先に合わせて直したか
同じ文章をどの会社にも出すと、志望度が伝わりにくくなります。求人票の仕事内容を読み、関係のある経験を先に書く、職務要約の最後の1行を応募先の仕事に合わせる、といった直しを入れます。転職回数が多くて並べ方に迷う人は転職回数が多い20代の書類の書き方を見てください。
第三者にも見てもらう
3つの確認を自分で済ませたら、人の目でも見てもらうと安心です。ハローワークでは応募書類の相談を受け付けています。応募先ごとの直し方を一緒に考えてほしい人は、転職エージェントの書類添削も使えます。
まとめ
- AIに任せるのは「材料を文章に整える」部分だけ
- 氏名・社名・お客様の情報は入力前に伏せ、利用規約も確認する
- 指示には「材料にない経験や数字は足さない」と書く
- 提出前に「事実か・話せるか・応募先に合わせたか」を確認する
書類の前に、そもそも今転職するべきかを整理したい人は、転職すべきか診断で10問に答えてみてください。