営業を辞めたい20代の転職先の考え方|辞めたい理由から次の仕事を選ぶ手順
・「営業が向いてない?」→辞めたいのが営業そのものか、今の会社の営業かを先に分ける
・「営業しかやってない」→営業で身についた力は、ほかの職種でも使える
・「面接で何て言う?」→「営業が嫌だった」ではなく、次にやりたいことで話す
辞めるか残るか、10問で今の段階がわかります。転職すべきか診断
ノルマに追われる毎日がつらい。電話をかける前に手が止まる。営業を辞めたいと思っても、「営業しかやってこなかった自分に何ができるのか」で止まってしまう人は多いはずです。
この記事では、辞めたい理由から次の仕事を選ぶ手順を、図を使って整理します。
1. 辞めたいのは「営業」?それとも「今の会社の営業」?
2. 営業の経験は、どの仕事で使える?
3. 営業のまま変えるなら、何を変える?
4. 営業以外に移るなら、書類と面接で何を言う?
5. 辞める前にやっておくこと
6. まとめ
辞めたいのは「営業」?それとも「今の会社の営業」?
「営業を辞めたい」の中身は人によって違います。まず、何がつらいのかを1つ選んでみてください。
理由によって、次の一手は「営業のまま会社や売り方を変える」か「営業以外の仕事に移る」かに分かれます。
上の4つに当てはまるなら、営業という仕事ではなく「今の会社の売り方」が合っていない可能性があります。営業以外を探す前に、営業のまま条件を変える道も見ておくと選択肢が広がります。
そもそも辞めるか残るかの段階で迷っている人は、転職すべきか迷ったときの判断基準を先に読んでください。
営業の経験は、どの仕事で使える?
「営業しかやってない」と感じていても、営業の毎日には他の仕事でも使える力が詰まっています。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、こうした力を「ポータブルスキル」(業種や職種が変わっても強みとして使える持ち運び可能な能力)と呼んでいます。
図の職種は一例です。自分に近い仕事を探すときは、job tag の「ポータブルスキル見える化ツール」や「職業興味検査」を使うと、候補の職業と仕事内容を一覧で見られます。
未経験の職種を選ぶ手順は20代で未経験の職種に転職する方法に、人と関わる仕事の分け方は人と関わる仕事への転職にまとめています。
営業のまま変えるなら、何を変える?
同じ「営業」でも、中身は会社によって大きく違います。求人を見るときは、次の3つで比べてください。
- 誰に売るか:新しい相手を探す新規開拓か、決まった取引先を回るルート営業か
- どう売るか:訪問が中心か、電話やオンラインで進める内勤の営業か
- 何で評価されるか:個人の数字か、チームの数字か、数字以外も見るか
社内で営業以外に移れないかも見ておく
会社によっては、営業から企画・管理・サポートの部署へ異動する例があります。社内の異動なら、給与や勤続年数を引き継いだまま仕事の中身を変えられます。上司との面談や自己申告の制度があれば、希望を一度伝えてみる価値はあります。
評価のしくみや残業時間は、求人票だけではわからないことがあります。面接で「目標はどう決まりますか」「月の残業はどれくらいですか」と聞いてかまいません。給与に固定残業代が含まれていないかの見方は、求人の年収を見るときの3つの確認点で解説しています。
自社商品職務経歴書の例と面接の質問30問は、書類と面接 完全パック(note・4,980円)にまとめています
営業以外に移るなら、書類と面接で何を言う?
面接で「なぜ営業を辞めるのか」は必ず聞かれます。「ノルマがつらかった」をそのまま言うと、「次の仕事でも目標があったら辞めるのでは」と受け取られかねません。
たとえば営業事務を志望するなら、「見積書や受注の数字を自分で管理していて、正確に回す仕事のほうが力を出せると気づいた」のように、営業の中で実際にやっていたことを根拠にします。
カスタマーサポートを志望するなら「既存のお客さんからの問い合わせに答えるうちに、困りごとを解決して長く使ってもらう仕事に関心を持った」、採用担当なら「後輩の同行や育成を任され、人の成長に関わる仕事をしたいと思った」のように話せます。どれも、営業の経験を否定せずに次につなげる言い方です。
職務経歴書では、売上の数字だけでなく「担当した顧客の数」「1日の訪問・架電の件数」「作った資料」なども書けます。書き方は経験が浅い20代向けの職務経歴書の書き方を、退職理由の言い換えは面接で退職理由を聞かれたときの答え方を参考にしてください。
辞める前にやっておくこと
つらかった場面を1週間メモする
「何がつらいか」は、頭の中だけで考えると全部がつらく見えがちです。1週間だけ、つらかった場面と、逆に少しでも楽しかった場面をメモしてみてください。「数字の会議の前だけ重い」「資料づくりは苦にならない」のように傾向が見えると、最初の図のどこに当てはまるかが決めやすくなり、面接で話す志望動機の材料にもなります。
できれば在職中に動き始める
次の仕事を決めてから辞めれば、収入が途切れず、焦って条件の悪い会社を選ぶことも防げます。仕事と並行する段取りは在職中の転職活動の進め方にまとめています。
体調が崩れているなら、先に相談を
眠れない、朝起きられない、食欲がない日が続くときは、転職活動より先に医療機関に相談してください。厚生労働省の「こころの耳」では、働く人向けに電話・SNS・メールの相談窓口を案内しています(メールは24時間受付)。
ノルマで責められる・罰を受けるときは
未達を理由にした暴言や嫌がらせに悩んでいるなら、都道府県労働局や労働基準監督署にある「総合労働相談コーナー」に相談できます。いじめ・嫌がらせ、パワハラを含むあらゆる労働問題が対象で、無料・予約不要です。
まとめ
- まず「営業そのもの」か「今の会社の営業」かを分ける
- ノルマ・新規開拓・長時間がつらいなら、営業のまま会社や売り方を変える道もある
- 営業で身についた力は、営業事務・サポート・調整役などで使える
- 面接では「嫌だったこと」ではなく「次にやりたいこと」で話す
- 体調が崩れているときは、転職より先に相談を
辞めるか残るか、自分がどの段階にいるかを整理したい人は、転職すべきか診断で10問に答えてみてください。