入社半年で辞めたいときの判断と動き方|試用期間・お金・次の面接
辞めるか残るか、10問で今の段階がわかります。転職すべきか診断
「入社してまだ半年。でも、もう辞めたい」。配属されて仕事の現実が見えてくるのが、ちょうどこの時期です。
この記事では、半年ならではの注意点(試用期間・お金・次の面接)にしぼって、判断と動き方を整理します。
1. 半年で辞めたいのは、自分だけ?
2. 眠れない・涙が出るなら、判断より先に相談を
3. 試用期間中でも辞められる?
4. 半年で辞めたら、お金はどうなる?
5. 辞めるか残るか、3つの質問で決める
6. 辞めると決めたら、この順番で動く
7. まとめ
半年で辞めたいのは、自分だけ?
自分だけではありません。厚生労働省が令和8年10月に公表した調査では、令和5年3月卒の大卒の31.2%が3年以内に離職しています。
そのうち1年目の離職率は12.1%。大卒の8人に1人ほどが、入社1年目のうちに会社を離れています。
学歴別・規模別・業種別の数字は新卒の3年以内離職率まとめに図で整理しています。
眠れない・涙が出るなら、判断より先に相談を
眠れない、食欲がない、朝になると涙が出る。こうした状態が続いているなら、辞めるかどうかより先に、体を守ることを優先してください。
つらさが続くときは、早めに医療機関を受診しましょう。会社の産業医・保健師に相談する方法もあります。この記事は医療的な判断をするものではありません。
休むあいだの収入の目安は、傷病手当金 計算で出せます。
話を聞いてほしいときは、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」で、電話・SNS・メールの相談窓口が案内されています。
パワハラや長時間労働など職場の問題がある場合は、労働局や労働基準監督署にある総合労働相談コーナーで、無料で相談できます。
朝がとくにつらい人は、仕事に行きたくない朝の対処法と、辞めるべきサインも読んでみてください。
試用期間中でも辞められる?
辞められます。期間の定めのない雇用なら、民法第627条により、会社の承諾がなくても退職を申し出てから2週間がたてば退職が成立します(大阪労働局・茨城労働局の案内)。
正社員なら、試用期間中でも考え方は同じです。ただし就業規則に「1か月前までに申し出る」などの定めがあれば、トラブルを避けるために、まずはそれに沿って申し出るのがよいとされています。
契約社員など期間の定めがある契約は扱いが違います。雇用契約書を確認し、迷ったら総合労働相談コーナーに相談してください。分かれ道はパート・契約社員が契約途中で辞めたいときに図でまとめています。
入社して1か月ほどで、条件が聞いていた話と違う・給料が払われないといった場合は、試用期間中・入社1か月で辞めたいときを先に見てください。
上司に切り出すのが怖い人は、退職を言い出せないときにできることで伝え方を準備できます。
半年で辞めたら、お金はどうなる?
半年で先に辞めると、次の仕事が決まるまで収入がゼロになりやすい時期です。3つだけ先に確認しておきましょう。
失業保険(基本手当)は、原則もらえない
基本手当には原則として、離職前2年間に雇用保険の被保険者期間が通算12か月以上必要です。新卒で半年勤めて自己都合で辞めると、ほとんどの場合この条件を満たしません。
倒産・解雇などの「特定受給資格者」や、正当な理由のある自己都合退職の「特定理由離職者」は、離職前1年間に6か月以上で条件を満たす扱いがあります。自分がどれに当たるかは、ハローワークで確認してください。
なお、受給資格がある自己都合退職でも、離職日が令和7年4月1日以降なら、7日間の待期のあと原則1か月の給付制限があります。
健康保険は、20日以内に選ぶ
次の会社にすぐ入らない場合は、国民健康保険に入るか、今の健康保険を「任意継続」するかを選びます。
協会けんぽの任意継続は、退職日までに継続して2か月以上加入していることが条件で、申出は退職日の翌日から20日以内です。半年勤めていれば期間は満たしますが、期限が短いので注意してください。健康保険組合の人は、その組合の案内を確認しましょう。年金・住民税も含めた手続きの順番は退職後の手続き(健康保険・年金・住民税)にまとめています。
何か月暮らせるかを出しておく
家賃、保険料、年金、スマホ代など、収入がなくても出ていくお金を書き出します。手元の貯金で何か月暮らせるかがわかると、焦って次を決めずに済みます。
自社商品辞めるか決める判断シートと切り出しの台本は、退職・転職スタートキット(note・1,480円)にまとめています
辞めるか残るか、3つの質問で決める
体調に大きな問題がなければ、次の順に自分に聞いてみてください。
- 体調に出ているか:出ているなら、上の「判断より先に相談を」が先です
- あと3か月で変わる見込みはあるか:配属替えの予定や、仕事に慣れる見込みなど。何も変わらないとわかっているなら、待つ意味は小さい
- 次の面接で、辞めた理由を1分で話せるか:半年での退職は、必ず理由を聞かれます
3つ目に詰まる人は、すぐ辞めるより、理由を言葉にするところから始めましょう。面接での答え方は面接で退職理由を聞かれたときの答え方にまとめています。
判断の基準をもっと知りたい人は20代が転職すべきか迷ったときの判断基準、1年目全体の整理は入社1年目で辞めたいときに考えることへ。
残ると決めた場合も、期限を決める
「もう少し続ける」と決めたなら、見直す日をカレンダーに入れておきましょう。その日になっても変わらなければ、そのとき転職を具体的に考えれば大丈夫です。
辞めると決めたら、この順番で動く
- 理由と、次に変えたいことをメモする:「何が合わなかったか」と「次はどうしたいか」をセットで書きます
- 在職中に転職活動を始める:半年での退職は「第二新卒」として見られることが多く、ポテンシャル重視の求人にも応募できます。時間の作り方は在職中の転職活動の進め方へ
- 面接の答えを準備する:短期離職の説明は、準備した人とそうでない人で差がつきます
- 内定が出てから退職を伝える:収入の空白を作らずに済みます
面接での伝え方は短期離職をした人の面接対策、動き方の全体像は第二新卒の転職はいつ・どう動くにまとめています。
まとめ
- 大卒の1年目離職率は12.1%。半年で辞めたくなるのは珍しくない
- 体調に出ているなら、判断より先に受診や相談を
- 試用期間中でも辞められる。まずは就業規則を確認
- 半年では失業保険の条件を満たさないことが多い。健康保険は20日以内に選ぶ
- 理由を1分で話せるなら、在職中に動いて次を決めてから辞める
今の自分が「迷っている」のか「動くべき」なのかを整理したい人は、転職すべきか診断で10問に答えてみてください。