面接で退職理由を聞かれたときの答え方|本音の言い換えと伝える順番
・退職理由は「うそをつかずに、言い方を整える」もの
・本音の理由ごとに、前向きな言い換えの型がある
・最後は志望動機につなげ、書類と同じ話にそろえる
まず職務要約3行だけ作るなら。職務要約ジェネレーター
「前の会社を辞めた(辞めたい)理由は何ですか」。転職の面接では、ほぼ必ず聞かれる質問です。
本音は残業や人間関係でも、そのまま言っていいのか迷いますよね。この記事では、本音を否定せずに伝わる形へ整える方法を、理由別に解説します。
1. 退職理由は、本音のままで大丈夫
2. 面接官が退職理由で見ていること
3. 答えは「理由→行動→これから」の順で
4. 本音別:言い換えの型
5. 書類と話をそろえる
6. やりがちな失敗
7. 一人で準備しきれないとき
8. まとめ
退職理由は、本音のままで大丈夫
厚生労働省の令和5年若年者雇用実態調査では、初めて勤めた会社を辞めた若い人の理由(3つまで回答)として、次のものが多く挙がっています。
| 辞めた主な理由 | 割合 |
|---|---|
| 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった | 28.5% |
| 人間関係がよくなかった | 26.4% |
| 賃金の条件がよくなかった | 21.8% |
| 仕事が自分に合わない | 21.7% |
つまり、働き方や人間関係で辞めるのは、ありふれた理由です。理由そのものを作り替える必要はありません。
面接官が退職理由で見ていること
面接官は、退職理由を責めるために聞いているわけではありません。確かめたいのは、主に次の3つです。
- うちでも同じことが起きないか:辞めた理由が、応募先でも起きそうかどうか
- 冷静に振り返れているか:他人や会社のせいだけにしていないか
- 転職の軸があるか:辞めた理由と、応募した理由がつながっているか
この3つに答えられれば、理由が残業でも人間関係でも、マイナスにはなりにくくなります。
答えは「理由→行動→これから」の順で
答えは次の3つをつなげて作ります。話す長さは1分以内が目安です。
- 理由:何がきっかけで転職を考えたかを、一文で
- 行動:辞める前に自分なりに試したこと(相談・改善の提案・異動希望など)
- これから:だから次は何を大切にしたいか、なぜこの会社か
2の「行動」が入ると、すぐに投げ出したのではなく、考えたうえでの判断だと伝わります。試したことが特にない場合は、無理に作らず、1と3を丁寧にすれば十分です。
入社して1年以内など、在籍が短い人向けの組み立て方は短期離職をした人の面接対策で詳しく解説しています。
本音別:言い換えの型
以下は言い換えの方向性です。文章はそのまま使わず、自分の事実に合わせて作ってください。
残業が多い・休めない
本音:毎日遅くまで残業で、休日も仕事の連絡が来る。
言い換え:業務の進め方を工夫したものの、働く時間の見通しが立ちにくかった。長く成果を出し続けられる環境で、〇〇の経験を深めたい。
「残業がいや」ではなく「長く働き続けるための条件」として話すのがコツです。数字の事実(月の残業時間など)は、聞かれたら正直に答えて構いません。
人間関係が合わない
本音:上司と合わず、職場の雰囲気がつらい。
言い換え:一人で仕事を抱えるより、チームで相談しながら進めるほうが力を出せると気づいた。役割を分担して進める職場で働きたい。
人間関係は、特定の人の話にすると悪口に聞こえやすい理由です。「自分がどんな環境で力を出せるか」に置き換えます。
給料が低い
本音:頑張っても給料がほとんど上がらない。
言い換え:成果や身につけたスキルが、評価や役割に反映される環境で挑戦したい。
年収アップは正当な理由ですが、それだけだと「もっと高い会社があれば移るのでは」と思われがちです。何をして評価されたいかを添えましょう。求人の年収の見方は転職で年収は上がる?求人の年収を見るときの3つの確認点にまとめています。
仕事が合わない
本音:今の仕事にやりがいを感じない。
言い換え:今の仕事で〇〇の作業にいちばん手応えを感じた。その部分を中心にできる仕事に就きたい。
「合わない」を説明するより、「合っていた部分」から話すと、次の仕事を選んだ理由が自然に伝わります。
書類と話をそろえる
面接官は、職務経歴書や履歴書を手元に置いて話を聞いています。書類の内容と面接の答えがずれていると、それだけで不安を持たれます。
- 自己PR・志望動機と同じ軸にする:退職理由の「これから」と、志望動機の中身を一致させる
- 在籍期間や担当業務は書類どおりに:口頭で盛らない
- 応募先ごとに「これから」だけ変える:理由と行動は共通、最後の一文を求人内容に合わせる
書類の作り方は職務経歴書の書き方(経験が浅い20代向け)を参考にしてください。
やりがちな失敗
- 前の会社の悪口が中心になる:事実でも、聞き手は「うちでも言われるかも」と感じます
- 理由を盛る・作る:深掘りされると話が合わなくなり、かえって信用を失います
- 「特にありません」「なんとなく」:転職の軸がないように見えます
- 長く話しすぎる:言い訳に聞こえやすくなります。要点を3文程度に
なお、面接で退職理由と関係のない、性的な質問や不快な質問を受けたときは答える必要はありません。対処は面接やインターンでセクハラ・不快な質問を受けたらで整理しています。
一人で準備しきれないとき
答えは書いて終わりにせず、声に出して練習すると仕上がりが変わります。スマホで録音して聞き直すだけでも、長さや言い回しのくせに気づけます。
人に聞いてもらいたいときは、公的な窓口も使えます。厚生労働省によると、わかものハローワークは正社員を目指すおおむね35歳未満の人が対象で、担当者制の職業相談、応募書類の作成支援、模擬面接などの面接対策を無料で受けられます。
在職中で平日に時間が取りにくい人は、転職エージェントの面接対策を使う方法もあります。
まとめ
- 退職理由は本音のままでいい。変えるのは伝え方
- 答えは「理由→行動→これから」の順で、1分以内に
- 残業・人間関係・給料・仕事内容は、「次に大切にしたいこと」に言い換える
- 志望動機や書類と同じ軸にそろえ、声に出して練習する
退職理由を考えるうちに「本当に辞めるべきか」が気になってきた人は、転職すべきか診断で10問に答えて整理してみてください。