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残業が多い会社を辞めたいときの判断|何時間から危ない?20代の動き方

2026年10月24日公開

この記事でわかること
・「この残業は多すぎる?」→法律の上限(月45時間が原則)と比べる
・「辞める前に何を残す?」→タイムカードや給与明細が後で役に立つ
・「体がもう限界かも」→退職の判断より先に、受診と相談を

辞めるか残るか、10問で今の段階がわかります。転職すべきか診断

毎日終電、休日も出勤。「みんなやっているから」と言われると、自分の感覚がおかしいのか分からなくなります。

残業には法律で決まった上限があります。まず数字で比べて、そのうえで残るか辞めるかを決める手順をまとめました。

目次
1. この残業は多すぎる?法律の上限と比べる
2. まず体調は大丈夫?つらいときは先に相談を
3. 辞める前に、記録を残しておく
4. 辞めると決めたら、どの順番で動く?
5. 次の会社で同じことにならないために
6. まとめ

この残業は多すぎる?法律の上限と比べる

会社が法定の労働時間を超えて働かせるには、労使で「36協定」を結んで届け出る必要があります。そのうえで、残業(時間外労働)には次の上限があります。

1か月の残業時間の目安 原則の範囲 特別条項 45時間 80時間 100 45時間:原則の上限(年360時間) 80時間:複数月の平均の上限・医師の面接指導 100時間:単月の上限(未満。休日労働を含む) 45時間を超えてよいのは年6か月まで

建設業や自動車運転の業務などは令和6年4月に適用が始まった業種で、細かな扱いが違うことがあります。自分の会社の36協定で何時間まで残業できることになっているかは、総務や人事に聞いてみる方法もあります。

自分の残業時間を数えてみる

ここでいう残業は、法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えて働いた時間です。会社の定時が7時間なら、定時後の1時間は法律上の残業に入らないこともあります。

まず直近3か月の出退勤時刻を勤怠記録や手帳から拾い、1日8時間を超えた分を月ごとに足してみてください。休憩時間を除き、休日に出た日は別にメモしておくと、上の上限と比べやすくなります。

目安:月45時間を超える月が何か月も続いているなら、「みんなやっている」では済まない水準です。

求人の「固定残業代◯時間分」がどれくらいの残業を前提にしているかは、残業代ざっくり計算で確かめられます。

まず体調は大丈夫?つらいときは先に相談を

眠れない、食欲がない、休日も仕事のことが頭から離れない。こうした状態が続いているなら、辞めるかどうかを考えるより先に、体を守ることを優先してください。

厚生労働省のポータルサイト「こころの耳」によると、時間外・休日労働が月80時間を超え、疲労の蓄積が認められる人は、本人が申し出れば会社は医師による面接指導を行うことになっています。社内の産業医や健康管理の窓口に「面接指導を受けたい」と伝えて構いません。

判断する元気がないときに大きな決断をしないことも、大切な選択です。朝つらいときの対処は仕事に行きたくない朝の対処法にまとめています。

辞める前に、記録を残しておく

残業が多い職場を辞めるなら、在籍中にしか集められない記録があります。手元に残しておきましょう。

失業保険の扱いが変わることがある

厚生労働省の判断基準では、離職の直前6か月間に「45時間超の残業が3か月連続」「100時間超が1か月」「2〜6か月の平均で80時間超」のいずれかがあって辞めた場合、特定受給資格者(会社都合に近い扱い)になり得ます。

特定受給資格者は、離職前1年間に雇用保険の加入期間が6か月以上あれば失業保険の対象になります(自己都合は原則2年間に12か月以上)。ただし該当するかはハローワークが資料で判断します。そのときに求められるのが、上のタイムカードや賃金台帳、給与明細です。

残業代が払われていないときも同じ

同じ判断基準では、賃金(退職手当を除く)の3分の1を超える額が支払日までに払われない月が2か月以上続いたことなどで辞めた場合も、特定受給資格者になり得るとされています。

残業代の不払いは、退職前でも後でも労働基準監督署や上のほっとラインに相談できます。どの月に何時間働き、いくら払われたかが分かる記録があると、話が早く進みます。

失業保険の全体の流れは失業保険の基本で確認できます。

自社商品辞めるか決める判断シートと切り出しの台本は、退職・転職スタートキット(note・1,480円)にまとめています

辞めると決めたら、どの順番で動く?

残るか辞めるかは、次の3つの質問で整理できます。

Q1 体調に出ている? はい→ 受診・相談 いいえ ↓ Q2 45時間超が続く/残業代が出ない? はい→ 記録して相談+転職準備 いいえ ↓ Q3 繁忙期だけ・異動など減る見込みがある? ある→ 期限を決めて様子を見る ない ↓ 在職中に転職活動を始める

「様子を見る」と決めたときは、「3か月後の月末に残業時間をもう一度見る」のように期限を決めます。期限がないと、ずるずる続きます。迷いが大きい人は転職すべきか迷ったときの判断基準も参考にしてください。

できれば在職中に次を探す

残業が多いと時間が取れませんが、収入が途切れないぶん、焦って次を決めずに済みます。平日の時間の作り方は在職中の転職活動の進め方にまとめています。

体力的に両立が無理なら、先に辞める選択もあります。その場合は、失業保険が出るまでの生活費を先に見積もっておくと安心です(退職後の生活費の見積もり方)。

次の会社で同じことにならないために

転職先でも残業が多かった、という失敗は避けたいものです。応募前と内定後に、次の点を見てください。

給与の中身の見方は求人の年収を見るときの3つの確認点に詳しく書いています。

まとめ

残るか辞めるか、自分がどの段階にいるのかを整理したい人は、転職すべきか診断で10問に答えてみてください。

出典:厚生労働省 徳島労働局「時間外労働の上限規制(参考資料)」、厚生労働省 こころの耳「長時間労働者、高ストレス者の面接指導について」、厚生労働省 岡山労働局「労働条件相談ほっとライン」、厚生労働省「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」、埼玉県「労働相談Q&A 失業給付(基本手当)について」。2026年10月24日確認。