応募前に会社の残業・有給・離職を公的データで調べる方法|しょくばらぼの使い方
・「本当の残業は?」→厚生労働省のしょくばらぼで、会社が出した数字を見られる
・「どう調べる?」→社名で検索し、更新日と3つの数字をメモする4ステップ
・「載っていない」→求めれば出してもらえる情報と、書面で確かめる所
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求人票の「残業少なめ」「有給取りやすい」が本当か、応募前に知りたい。でも口コミだけでは、誰がいつ書いたのかわかりません。
会社が自分で出した数字を、国のサイトでまとめて見る方法があります。調べ方と、見るときの注意を順番に紹介します。
1. なぜ求人票だけでは足りない?
2. しょくばらぼで何がわかる?
3. どう調べる?社名から数字を拾う4ステップ
4. 載っていない会社はどう確かめる?
5. 数字を見るときに気をつけること
6. まとめ
なぜ求人票だけでは足りない?
求人票には、給与や休日など募集の条件が書かれています。一方で「実際に月何時間残業しているか」「有給を平均何日取れているか」は、書かれていないことが多い項目です。
固定残業代(見込み残業)が入っている求人では、何時間分の残業代か、超えた分は追加で払うかを書くことになっています。見方は求人の年収を見るときの3つの確認点にまとめました。
ただ、それは「払い方」の話です。実際の働き方を知るには、会社の実績の数字を別に見る必要があります。
しょくばらぼで何がわかる?
「しょくばらぼ」は、厚生労働省の職場情報総合サイトです。学生や求職者が会社を選ぶときに使えるよう、各社の職場情報をまとめて載せています。
見られる情報は、大きく次の6つに分かれています。
- 採用の状況
- 労働時間などの働き方
- 女性の活躍
- 育児と仕事の両立
- 能力開発(研修など)
- 国の認定・表彰
閲覧に登録はいりません。複数の会社を並べて比べたり、データをダウンロードしたりできます。無料の登録をすると、検索条件の保存や「気になる会社」のリスト化もできます(2026年3月4日のリニューアルで追加)。
数字の多くは、厚生労働省の3つのサイト(若者雇用促進総合サイト、女性の活躍推進企業データベース、両立支援のひろば)から集めたものです。会社が自分で登録した情報が中心で、すべての会社が載っているわけではありません。
どう調べる?社名から数字を拾う4ステップ
ステップ1:社名で検索する
トップの「職場情報検索」から、応募したい会社の名前を入れます。同じ名前の会社があるときは、所在地で見分けてください。
ステップ2:最終更新日を見る
2026年3月のリニューアルから、情報の連携元ごとに最終更新日が出るようになりました。数年前の数字なら、今とは違う可能性があります。
ステップ3:3つの数字をメモする
見るのは、月平均の残業時間(所定外労働時間)、有給休暇の平均取得日数、新卒の採用者数と離職者数の3つです。会社によって載っている項目は違うので、ある分だけで構いません。
ステップ4:求人票と見比べる
求人票の固定残業の時間と、実際の平均残業時間を並べます。差が大きければ、面接で「配属予定の部署の残業はどれくらいですか」と聞く材料になります。
固定残業代が何時間分にあたるかは、月給と時間を入れると目安が出ます。残業代ざっくり計算
しょくばらぼには応募の機能はありません。求人が載っている会社は、ハローワークインターネットサービスの求人につながります。
自社商品職務経歴書の例と面接の質問30問は、書類と面接 完全パック(note・4,980円)にまとめています
載っていない会社はどう確かめる?
しょくばらぼに載っていなくても、確かめる方法はあります。応募の枠と会社の規模で、使える方法が変わります。
新卒枠に応募するなら:青少年雇用情報を求める
若者雇用促進法により、新卒者の募集をする会社は、応募者や応募しようとする人から求められたら、次の3つの分類からそれぞれ1つ以上の情報を出すことが義務になっています。
- 募集・採用の状況(直近3事業年度の新卒採用者数・離職者数、平均勤続年数など)
- 能力開発の状況(研修、メンター制度の有無など)
- 定着の状況(前年度の月平均の残業時間、有給の平均取得日数など)
メールや書面で、氏名・連絡先・学校名と卒業年月・情報がほしいことを伝えると「求め」になります。求めたことを理由に不利に扱うことは禁じられています。
同じ法律の指針では、卒業後少なくとも3年間は新卒枠に応募できるよう会社に努力を求めています。第二新卒の動き方は第二新卒の転職はいつ・どう動くにまとめました。
301人以上の会社なら:中途採用比率を見る
常時雇用する労働者が301人以上の会社は、2021年4月から、正社員の採用に占める中途採用の割合を直近3事業年度分公表することになっています。中途で入る人が毎年いるかの目安になります。
どの会社でも:内定後に書面で確かめる
最後に頼れるのは、内定後に受け取る労働条件の書面です。求人票と違う点がないかを見て、わからない所は承諾する前に聞きましょう。
数字を見るときに気をつけること
載っている数字は、会社全体の平均です。部署や職種によって、残業や休みの取りやすさは大きく違うことがあります。
また、多くは前の事業年度の実績です。最近の組織の変化までは表れません。数字は「悪い会社を見抜く道具」ではなく、「面接で何を聞くかを決める材料」として使うのがおすすめです。
・平均残業が求人票の固定残業より多い →「配属予定の部署では、繁忙期の残業はどれくらいですか」
・有給の平均取得日数が少ない →「有給はどんなタイミングで取る方が多いですか」
・新卒の離職者が多い →「入社後の研修や、相談できる先輩の仕組みはありますか」
聞き方は責めるのではなく、「入社後の働き方を具体的に知りたい」という形にすると角が立ちません。
応募書類を整えながら調べるなら、在職中の段取りを在職中の転職活動の進め方で確認しておくと進めやすくなります。
まとめ
- しょくばらぼは厚生労働省のサイト。残業・有給・採用などの数字を登録なしで見られる
- 社名で検索→更新日→3つの数字→求人票と比較、の順で見る
- 載っていなければ、新卒枠なら青少年雇用情報を求め、301人以上なら中途採用比率を見る
- 数字は平均。最後は内定後の書面で確かめる
そもそも今の会社を辞めるべきか迷っている人は、転職すべきか迷ったときの判断基準から読んでみてください。
自分がどの段階にいるのかを整理したい人は、転職すべきか診断で10問に答えてみてください。