20代で未経験の職種に転職する方法|職種の選び方と準備の4ステップ
まず職務要約3行だけ作るなら。職務要約ジェネレーター
今の仕事とは違う職種に移りたい。でも経験がないから無理かもしれない。そう感じて、求人を見るだけで止まっている人は多いはずです。
20代の未経験転職は、順番を守れば動けます。この記事では、職種を決めてから応募するまでの手順を、公的な制度とあわせて整理します。
1. 20代の「経験不問」求人はなぜあるのか
2. 未経験の職種に移るまでの4ステップ
3. 資格が要る職種か、要らない職種か
4. 学び直しの費用を減らせる公的な制度
5. 書類と面接で「なぜこの職種か」を伝える
6. まとめ
20代の「経験不問」求人はなぜあるのか
求人の募集では、年齢を問わない「年齢不問」が原則です(雇用対策法)。ただし例外として、長く勤めてキャリアを積んでもらうために若い人を募集することは認められています。
厚生労働省のQ&Aでは、この例外を使えるのは次の条件がそろう場合だとしています。
- 期間の定めのない雇用(有期契約の更新は該当しない)
- 職業経験を問わない
- 採用後の処遇が新卒と同じ水準
年齢の上限は、基本的に35歳未満が想定されています。つまり「35歳未満・経験不問」と書かれた求人は、もともと未経験者を育てる前提で出ているということです。
未経験の職種に移るまでの4ステップ
ステップ1:仕事内容を調べる
職種名のイメージだけで決めると、入ってから「思っていた仕事と違う」となりがちです。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、職業ごとの仕事内容、必要な知識やスキル、就くまでの道のりが紹介されています。
気になる職業を2〜3個開き、「1日の仕事の流れ」を読んで、自分が毎日それをやる姿を想像してみてください。
ステップ2:今の仕事との共通点を3つ書き出す
未経験でも、今の仕事で使っている力の一部は次の職種でも使えます。たとえば次のような見方です。
| 今の経験 | 次の職種で使える力 |
|---|---|
| 販売・接客 | 相手の希望を聞き取る、クレームに落ち着いて対応する |
| 営業 | 数字の目標を追う、提案資料を作る |
| 事務 | 期限を守って正確に処理する、表計算を使う |
| 製造・現場 | 手順を守る、改善点を見つけて報告する |
ここで書き出した3つが、あとで書類と面接の材料になります。
ステップ3:足りない知識を補う
求人票の「必要な知識」「歓迎スキル」と、ステップ2の共通点を見比べます。足りない部分だけを、独学・講座・職業訓練で補えば十分です。全部そろってから応募しようとすると、いつまでも動けません。
ステップ4:「なぜこの職種か」を書いて応募する
未経験の応募で必ず聞かれるのが「なぜこの職種なのか」です。ステップ1〜3で調べたこと、共通点、補った知識をつなげれば、それがそのまま答えになります。
資格が要る職種か、要らない職種か
最初に確かめたいのは、その職種が「資格がないと働けない仕事」かどうかです。ここで準備の順番が変わります。
資格が要らない職種なら、今の仕事を続けながら応募するのが基本です。収入が途切れず、合わなければ今の会社に残る選択も残せます。在職中の進め方は第二新卒の転職の進め方にまとめています。
資格が必要な職種なら、取得までの期間と費用を先に調べます。辞めてから学ぶ場合は、生活費と次の章の制度を合わせて計画を立ててください。
学び直しの費用を減らせる公的な制度
教育訓練給付(在職中でも使える)
雇用保険に一定期間入っていた人が、厚生労働大臣が指定した講座を受けると、受講費用の一部が戻ってくる制度です。
| 種類 | 給付の割合 | 上限 |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 20% | 10万円 |
| 特定一般教育訓練 | 最大50% | 25万円 |
| 専門実践教育訓練 | 最大80% | 年間64万円 |
雇用保険の加入期間は原則3年以上が必要ですが、初めて使う人は一般・特定一般が1年以上、専門実践が2年以上に緩和されています。会社を辞めた人は、離職日の翌日から受講開始日まで1年以内であることが条件です。
対象の講座は「教育訓練講座検索システム」で探せます。申込み前に、ハローワークで自分が対象になるかを確かめておくと安心です。
ハロートレーニング(離職中・求職中の人向け)
国や都道府県が行う職業訓練です。受講料は原則無料で、テキスト代や資格の受験料は自己負担です。申込みには、住所を管轄するハローワークでの事前相談が必要です。
雇用保険の失業給付を受けられない人は、「求職者支援制度」で訓練を受けられます。本人や世帯の収入、資産、出席などの要件を満たすと、月10万円の職業訓練受講手当が出ます。要件の細かい部分は、ハローワークの訓練窓口で確認してください。
辞めてから学ぶ場合、失業給付をいつから受け取れるかも生活費に関わります。目安は失業保険の計算ツールで確かめられます。
書類と面接で「なぜこの職種か」を伝える
未経験の応募では、経験の量より「なぜこの職種で、なぜ今なのか」が筋の通った話になっているかが見られます。次の順番で組み立てると話がぶれません。
- 今の仕事で気づいたこと(きっかけ)
- 次の職種に興味を持った理由(調べたこと)
- 今の仕事から持っていける力(ステップ2の共通点)
- 入社までに補っていること(ステップ3)
職務経歴書では、未経験の職種に関係する業務を上に書き、職務要約の3行目に「この経験を活かして〇〇に挑戦したい」と入れます。項目ごとの書き方は職務経歴書の書き方(経験が浅い20代向け)を見てください。
面接では、前の会社への不満から話し始めると「同じ理由でまた辞めるのでは」と受け取られやすくなります。退職理由の言い換え方は面接で退職理由を聞かれたときの答え方にまとめています。
まとめ
- 「35歳未満・経験不問」の求人は、未経験者を育てる前提で出ている
- 調べる→共通点を書く→足りない分を補う→理由を書いて応募、の順に進める
- 資格が要る職種なら、教育訓練給付や職業訓練を先に調べる
- 書類と面接では「なぜこの職種か」を、調べたことと共通点でつなげる
職種を変えるべきか、今の会社で働き方を変えるべきか迷っている人は、転職すべきか診断で10問に答えて整理してみてください。