面接で退職理由を聞かれたときの答え方|本音の言い換えと伝える順番
まず職務要約3行だけ作るなら。職務要約ジェネレーター
「前の会社を辞めた(辞めたい)理由は何ですか」。転職の面接では、ほぼ必ず聞かれる質問です。
本音は残業や人間関係。そのまま言っていいのか迷いますよね。この記事では、本音を否定せずに伝わる形へ整える方法を、理由別に解説します。
1. 本音が残業や人間関係でも、言っていい?
2. 面接官は、退職理由の何を見ている?
3. 何から話せばいい?答えは3つの順で
4. 残業・人間関係・給料…本音別の言い換え
5. 書類と話がずれないか不安なとき
6. これを言うと評価が下がりやすい4つ
7. 一人で練習しても不安なとき
8. まとめ
本音が残業や人間関係でも、言っていい?
厚生労働省の令和5年若年者雇用実態調査では、15〜34歳で初めて勤めた会社を辞めた人(在学中を除く)の理由(3つまで回答)として、次のものが多く挙がっています。
働き方や人間関係で辞めるのは、ありふれた理由です。理由そのものを作り替える必要はありません。
まだ辞めるか決めきれていない人は、先に残業が多い会社を辞めたいときの判断や上司と合わないときは異動か転職かで整理しておくと、面接でも話がぶれません。
面接官は、退職理由の何を見ている?
面接官は、責めるために聞いているわけではありません。確かめたいのは主に次の3つです。
- うちでも同じことが起きないか:辞めた理由が、応募先でも起きそうかどうか
- 冷静に振り返れているか:他人や会社のせいだけにしていないか
- 転職の軸があるか:辞めた理由と、応募した理由がつながっているか
この3つに答えられれば、理由が残業でも人間関係でも、マイナスにはなりにくくなります。
何から話せばいい?答えは3つの順で
答えは次の3つをつなげて作ります。話す長さは1分以内が目安です。
- 理由:何がきっかけで転職を考えたかを、一文で
- 行動:辞める前に自分なりに試したこと(相談・改善の提案・異動希望など)
- これから:だから次は何を大切にしたいか、なぜこの会社か
2の「行動」が入ると、考えたうえでの判断だと伝わります。試したことが特にないなら、無理に作らず1と3を丁寧にすれば十分です。
入社して1年以内など、在籍が短い人向けの組み立て方は短期離職をした人の面接対策で詳しく解説しています。
残業・人間関係・給料…本音別の言い換え
まず全体を図で見てから、理由ごとの例に進んでください。
以下は言い換えの方向性です。文章はそのまま使わず、自分の事実に合わせて作ってください。
残業が多い・休めない
本音:毎日遅くまで残業で、休日も仕事の連絡が来る。
言い換え:業務の進め方を工夫したものの、働く時間の見通しが立ちにくかった。長く成果を出し続けられる環境で、〇〇の経験を深めたい。
「残業がいや」ではなく「長く働き続けるための条件」として話します。月の残業時間などの事実は、聞かれたら正直に答えて構いません。
人間関係が合わない
本音:上司と合わず、職場の雰囲気がつらい。
言い換え:一人で仕事を抱えるより、チームで相談しながら進めるほうが力を出せると気づいた。役割を分担して進める職場で働きたい。
特定の人の話にすると悪口に聞こえやすいので、「自分がどんな環境で力を出せるか」に置き換えます。
給料が低い
本音:頑張っても給料がほとんど上がらない。
言い換え:成果や身につけたスキルが、評価や役割に反映される環境で挑戦したい。
年収アップは正当な理由ですが、それだけだと「もっと高い会社があれば移るのでは」と思われがちです。何をして評価されたいかを添えます。求人の年収の見方は転職で年収は上がる?求人の年収を見るときの3つの確認点にまとめています。
仕事が合わない
本音:今の仕事にやりがいを感じない。
言い換え:今の仕事で〇〇の作業にいちばん手応えを感じた。その部分を中心にできる仕事に就きたい。
「合わない」を説明するより、「合っていた部分」から話すと、次の仕事を選んだ理由が自然に伝わります。
自社商品職務経歴書の例と面接の質問30問は、書類と面接 完全パック(note・4,980円)にまとめています
書類と話がずれないか不安なとき
面接官は、職務経歴書や履歴書を手元に置いて話を聞いています。書類と答えがずれていると、それだけで不安を持たれます。
- 自己PR・志望動機と同じ軸にする:退職理由の「これから」と、志望動機の中身を一致させる
- 在籍期間や担当業務は書類どおりに:口頭で盛らない
- 応募先ごとに「これから」だけ変える:理由と行動は共通、最後の一文を求人内容に合わせる
書類の作り方は職務経歴書の書き方(経験が浅い20代向け)を参考にしてください。転職が2回目以上で、理由が複数ある人は転職回数が多いときの書類の書き方で、理由をひとつの軸にまとめる方法を解説しています。
退職理由の「これから」と職務要約を同じ軸に。まず3行だけ作るなら職務要約ジェネレーター
これを言うと評価が下がりやすい4つ
- 前の会社の悪口が中心になる:事実でも、聞き手は「うちでも言われるかも」と感じます
- 理由を盛る・作る:深掘りされると話が合わなくなり、かえって信用を失います
- 「特にありません」「なんとなく」:転職の軸がないように見えます
- 長く話しすぎる:言い訳に聞こえやすくなります。要点を3文程度に
なお、面接で退職理由と関係のない、性的な質問や不快な質問を受けたときは答える必要はありません。対処は面接やインターンでセクハラ・不快な質問を受けたらで整理しています。
一人で練習しても不安なとき
答えは声に出して練習すると仕上がりが変わります。スマホで録音して聞き直すだけでも、長さや言い回しのくせに気づけます。
人に聞いてもらいたいときは、公的な窓口も使えます。厚生労働省によると、わかものハローワークは正社員を目指すおおむね35歳未満の人が対象です。就職支援ナビゲーターによる個別相談、応募書類の作成支援、模擬面接などを無料で受けられます。
在職中で平日に時間が取りにくい人は、転職エージェントの面接対策を使う方法もあります。
まとめ
- 退職理由は本音のままでいい。変えるのは伝え方
- 答えは「理由→行動→これから」の順で、1分以内に
- 残業・人間関係・給料・仕事内容は、「次に大切にしたいこと」に言い換える
- 志望動機や書類と同じ軸にそろえ、声に出して練習する
面接の答えとは別に、今の会社への切り出し方に迷う人は退職を言い出せないときの伝え方を先に読んでおくと安心です。
退職理由を考えるうちに「本当に辞めるべきか」が気になってきた人は、転職すべきか診断で10問に答えて整理してみてください。