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上司と合わないときは異動か転職か|20代が決める前に確かめる3つのこと

2026年10月24日公開

この記事でわかること
・「辞めるしかない?」→合わないのが上司だけなら、異動で変わることがある
・「異動と転職、どっちがいい?」→3つの質問で選ぶ
・「どう切り出す?」→上司の悪口ではなく、やりたい仕事として伝える

辞めるか残るか、10問で今の段階がわかります。転職すべきか診断

指示がころころ変わる、話しかけにくい、何をしても否定される。上司と合わない毎日は、仕事そのものより疲れるものです。

厚生労働省の令和5年若年者雇用実態調査でも、15〜34歳が初めて勤めた会社を辞めた理由(3つまで回答)で「人間関係がよくなかった」は26.4%と、上位に入っています。

ただ、上司が理由なら「会社を変える」以外の道もあります。決める前に確かめたいことを順番にまとめました。

目次
1. 合わないのは上司だけ?会社ごと?
2. 「合わない」とパワハラは分けて考える
3. 異動か転職か、3つの質問で決める
4. どう切り出す?異動の相談と面接での伝え方
5. つらさが続くときは、先に休む・相談する
6. まとめ

合わないのは上司だけ?会社ごと?

最初に、つらさの原因がどこにあるかを分けます。紙に「嫌なこと」を5つ書き出し、それぞれ「上司が変われば消えるか」で印をつけてみてください。

前者が多ければ、異動で状況が変わる余地があります。後者が多ければ、問題は会社のほうにあるので、転職を考える理由になります。残業の多さが中心なら残業が多い会社を辞めたいときの判断も参考にしてください。

決める前に、関わり方を少し変えてみる

原因が上司との相性なら、異動や転職の前に、関わり方を変えるだけで楽になることもあります。たとえば次の3つです。

2〜3週間試しても変わらないなら、それは自分の努力不足ではありません。次の段階に進んでよいサインです。

上司は数年で替わることもあります。会社の仕組みは、個人ではなかなか変わりません。

「合わない」とパワハラは分けて考える

相性が悪いことと、パワーハラスメントは別のものです。厚生労働省は職場のパワハラを、次の3つをすべて満たすものとしています。

  1. 優越的な関係を背景とした言動である
  2. 業務上必要かつ相当な範囲を超えている
  3. 働く人の就業環境が害される

業務上必要で相当な範囲の指示や指導は、厳しく感じてもパワハラにはあたりません。一方で、人前での人格否定や、明らかに必要のない言動が繰り返されるなら、相性の問題ではありません。

パワハラの防止対策は、労働施策総合推進法で会社に義務づけられています(中小企業も含む)。社内の相談窓口のほか、都道府県労働局などの総合労働相談コーナーでも無料で相談できます。日時と言われた内容のメモは残しておきましょう。

なお、上司などからの故意の排斥や著しい冷遇・嫌がらせを受けて辞めた場合は、失業保険で特定受給資格者(会社都合に近い扱い)と判断されることがあります。通常の注意や叱責だけでは該当せず、判断はハローワークが行います(失業保険の基本)。

自社商品辞めるか決める判断シートと切り出しの台本は、退職・転職スタートキット(note・1,480円)にまとめています

異動か転職か、3つの質問で決める

パワハラにあたらない「合わない」なら、次の3つで選べます。

Q1 パワハラにあたりそう? はい→ 記録して相談 いいえ ↓ Q2 仕事内容・待遇には納得している? いいえ→ 転職を考える はい ↓ Q3 異動を相談できる仕組みや相手がいる? いる→ 異動を相談 いない ↓ 在職中に転職活動を始める

Q3の「仕組み」は就業規則や社内の案内で確かめる

自己申告制度や社内公募など、異動の希望を出せる仕組みがある会社もあります。就業規則や社内ポータル、人事の案内を見てみてください。仕組みがなくても、上司の上司や人事に話を聞いてもらえることがあります。

異動を待つなら期限を決める

「次の異動の時期まで」「半年後まで」のように期限を決めます。期限までに動きがなければ転職に切り替える、と先に決めておくと迷いが減ります。迷いが大きいときは転職すべきか迷ったときの判断基準も役立ちます。

転職を選ぶ場合も、できれば辞める前に次を探すほうが落ち着いて選べます(在職中の転職活動の進め方)。

どう切り出す?異動の相談と面接での伝え方

異動の相談でも転職の面接でも、「上司が嫌だ」をそのまま言うと、聞く側は「次の上司とも合わないのでは」と受け取りがちです。やりたい仕事や働き方の話に置き換えます。

本音 → こう言い換える 指示がころころ変わる →目標を決めて計画的に進める働き方がしたい 相談しにくく一人で抱えている →チームで相談しながら進める環境で働きたい 何をしても否定される →改善の提案を形にできる仕事に挑戦したい 相手の悪口ではなく、やりたいことで話す

異動の相談で伝えること

「今の部署で学んだこと」「次に挑戦したい仕事」「いつ頃を希望するか」の3つを短く伝えます。上司との関係を聞かれたら、事実だけを落ち着いて話せば十分です。

転職の面接で聞かれたら

退職理由は、上の言い換えのように「次にどう働きたいか」で締めくくります。答えの組み立て方は面接で退職理由を聞かれたときの答え方にまとめています。辞めると決めた後、上司に切り出しにくい人は退職を言い出せないときにできることを参考にしてください。

つらさが続くときは、先に休む・相談する

上司の顔を思い浮かべると眠れない、朝に体が動かない。こうした状態が続くなら、異動か転職かを決めるより先に、体を守ることを優先してください。

判断する元気がない朝の過ごし方は仕事に行きたくない朝の対処法にまとめています。

まとめ

異動で残るか、転職するか。自分がどの段階にいるのかを整理したい人は、転職すべきか診断で10問に答えてみてください。

出典:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」、厚生労働省 あかるい職場応援団「ハラスメントの定義」、厚生労働省 こころの耳「パワハラに関してまとめたページ」、厚生労働省「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」、厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」。2026年10月24日確認。