入社1年目で辞めたいときに考えること|早すぎる?と迷う20代の整理法
・「1年目で辞めたいなんて甘え?」への答え(大卒の約3人に1人が3年以内に離職)
・1年目で辞めると失業保険がもらえないことがある理由
・眠れない・朝動けないなら、判断より先に休んで相談する
辞めるか残るか、10問で今の段階がわかります。転職すべきか診断
「まだ1年もたっていないのに辞めたい」。でも「甘えと思われそう」「次が見つからないかも」と、一人で抱えていませんか。
この記事では、判断に必要な事実と考える順番を、図で整理します。
1. 1年目で辞めたいのは、おかしいこと?
2. 眠れない・体が動かないなら、まず休んで相談を
3. 辞めたい理由はどのタイプ?
4. 1年目で辞めたら、お金はどうなる?
5. 辞めると決めたら、在職中に動く
6. もう少し続けると決めたら
7. まとめ
1年目で辞めたいのは、おかしいこと?
厚生労働省の調査(令和8年10月公表)では、令和5年3月に大学を卒業して就職した人のうち、31.2%が就職後3年以内に離職しています。前年より下がったものの、3人に1人に近い割合です。
学歴別・規模別・業種別の数字と10年の推移は新卒の3年以内離職率まとめに表で整理しています。
同じ調査では、事業所の規模が小さいほど離職率が高い傾向も出ています(大卒で5人未満57.5%、1,000人以上27.0%)。辞めたいと感じること自体は、特別なことではありません。
眠れない・体が動かないなら、まず休んで相談を
眠れない、朝になると体が動かない、休日も仕事が頭から離れない。こうした状態が続くなら、転職の判断より先に体を休めてください(朝がつらい日の対処は仕事に行きたくない朝の対処)。
つらさが続くときは、早めに医療機関へ。どの科か迷ったら、かかりつけ医や会社の産業医・保健師に相談する方法もあります。体調のことは専門家に相談してください。
誰かに話を聞いてほしいときは、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」で、電話・SNS・メールの相談窓口が案内されています。
パワハラや長時間労働など職場の問題が原因なら、労働局や労働基準監督署の中にある総合労働相談コーナーへ。予約不要・無料で、専門の相談員が面談か電話で対応します。
辞めたい理由はどのタイプ?
体調に大きな問題がなければ、次は理由を分けます。1年目の「辞めたい」は、だいたい3つのタイプに分かれ、合う次の一手が違います。
判断の基準をもっと詳しく知りたい人は、20代が転職すべきか迷ったときの判断基準も読んでみてください。
「1年は続けるべき」は本当か
「最低でも3年」「せめて1年」とよく言われますが、決まったルールではありません。ただ、1年未満で辞めると次の面接で必ず理由を聞かれます。
大切なのは年数より、辞める理由と次にやりたいことを自分の言葉で話せるかです。答え方は面接で退職理由を聞かれたときの答え方にまとめました。入社してまだ半年ほどの人は、試用期間やお金の注意点を入社半年で辞めたいときの判断と動き方にまとめています。
1年目で辞めたら、お金はどうなる?
失業保険(基本手当)は、1年目だと受け取れないことがある
ハローワークの案内では、雇用保険の基本手当(失業保険)を受け取るには、原則離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算12か月以上必要です。新卒で入って1年たたずに自己都合で辞めると、条件を満たさないことがあります。
倒産・解雇などで離職した人(特定受給資格者)や、正当な理由のある自己都合で辞めた人(特定理由離職者)は、離職前1年間に6か月以上で条件を満たします。自分がどれに当たるかは、ハローワークで確認してください。
正当な理由のない自己都合退職は、離職日が令和7年4月1日以降なら、7日間の待期のあとに原則1か月の給付制限があります(過去5年間に正当な理由のない自己都合退職を繰り返している場合などは3か月)。
加入期間と退職理由を選ぶと、もらえるか・いつからの目安が出ます。失業保険ざっくり計算
生活費の目安を出しておく
辞めた後も、家賃や健康保険・年金の支払いは続きます。手元のお金で何か月暮らせるかを、一度計算しておきましょう。
毎月いちばん大きい支出は家賃です。年収を入れると、毎月の手取りと、家賃を払って残るお金の目安がわかります。家賃の目安計算
1年目のふるさと納税の上限は、入社した月から12月までの給与で決まります。1年目の上限の目安を見る
退職そのものは、1年目でもできる
正社員のように期間の定めがない雇用なら、民法627条により、退職を申し出てから2週間で雇用契約が終わります。「1年目だから辞められない」ということはありません。言い出し方に不安がある人は、退職を言い出せないときにできることで手順を整理しています。
自社商品辞めるか決める判断シートと切り出しの台本は、退職・転職スタートキット(note・1,480円)にまとめています
辞めると決めたら、在職中に動く
1年目での転職は「第二新卒」として扱われることが多く、未経験の職種にも挑戦しやすい時期です。ただ、焦って決めると同じ悩みを繰り返しがちです。面接で在籍期間の短さを聞かれたときの備えは短期離職をした人の面接対策にあります。
- 辞めたい理由と、次に変えたいことを1行ずつ書く:面接で必ず聞かれる部分の下書きになります
- 第二新卒向けの求人を見て、相場を知る:どんな仕事に応募できるかがわかると、気持ちが落ち着きます
- 内定が出てから退職を伝える:収入の空白を作らずに済みます
動き方の全体像は第二新卒の転職はいつ・どう動くにまとめています。職務経歴書で手が止まりそうな人は、職務経歴書を1時間で下書きする手順も役に立ちます。
もう少し続けると決めたら
続けると決めた場合も、ただ我慢するのではなく、期限と確認ポイントを決めておくと気持ちが楽になります。
- 見直す日を決める:「3か月後にもう一度考える」とカレンダーに入れておく
- 変わってほしいことを1つ決める:業務量、担当、上司との関わり方など
- 信頼できる人に一度話す:先輩や人事に相談すると、異動などの選択肢が見えることもある
見直す日が来ても状況が変わらなければ、そのときは転職を具体的に考えるタイミングです。
まとめ
- 大卒の約3人に1人が3年以内に離職している。1年目の「辞めたい」は珍しくない
- 体調に出ているなら、判断より先に休むこと・受診・相談を
- 理由を「慣れ・環境・仕事内容」に分けると、残るか動くかが見えやすい
- 1年目の自己都合退職は失業保険の条件を満たさないことがある。次を決めてから辞めるのが安全
自分が今どの段階にいるのか整理したい人は、転職すべきか診断で10問に答えてみてください。
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